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  • 執筆者の写真中山 孝一

クルーズ船初体験

 明日いよいよ”アレ”にのる。昨年から待ち望んでいた”アレ”である。MSCべリッシマというクルーズ船。昔でいう超豪華客船というのか、その“アレ”である。17万1千トンの巨大さは、タイタニック号の4万6千トンの約4倍になる。少々の氷山にもびくともしないだろう、といっても那覇発、宮古経由の台湾という航路では氷山はない、その変わり不穏な空気が漂う台湾海域にはミサイルや魚雷がいつやってくるかもしれない、それは避けられないだろうなあ

 斉藤茂太(斉藤茂吉の息子)のエッセイには豪華客船での旅のシーンが多い、優雅に過ごす船中の様子が事細かに描かれている。こんな旅は一生できないだろうなあと読むたびに想像だけにおさめていた。ところが、あまりにも予期しない現実がやってきた。あ~生きててよかった!というチンケな言葉がチンケでなくなった。

 ところで、旅といえば遠足と同じく行く前のワクワク感がなんとも言えない。念入りに行程をくみ、行く先々の地理や歴史を調べ、効率よく行動できるように時刻表も確かめ、地元のうまいものや特産品も調べ、もちろん地酒はかかせない、できれば蔵元見学も、と想像たくましくしながら旅に望む。これで旅の八割がたは楽しめる、よって実際の旅が想定内でも外でも十分楽しいるものになる。こんな旅を続けていた。

 ところが今回の船旅はいつもと違う、行程が決まっている。船上だけの日々、さして悩まずに旅行が始まり、そして終わる。さて、初めての豪華客船の船旅、どこをどうせめれば、身体中にワクワク感を充満させうるか、これから作戦を練る。ミサイルや魚雷が飛んでこないことを祈りながら・・・

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