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  • 中山 孝一

感染列島


先日「感染列島」という映画をみた。9年前に上映されたものだが今の状況とほとんど同じで驚いた。今世界で起こっていることもまさに映画そのもの、それも展開が早くついていけない、以前はやったアメリカのテレビドラマみたいだ。 ドラマといえば、我が家でもまるでドラマのような事柄がこの数カ月に起こった。娘の話。 オーストラリアでの2年のワーホリを終え2/20に現地をでた後バリで遊び、ベトナムを縦断して、タイのプーケットで花祭りを見て、ドイツに行き、そこを拠点にスペインやらを廻るという、計画を立てていた。最初のバリからの報告は順調そのもの、楽しそうなう様子が伺えた。そこからベトナムホーチミンに入る。その後、まだ賑わいを見せていたホーチミンから中古で買ったバイクで北へ向かう、が徐々に国の様子が変わっていくのが見えてきた。人の姿が見えなくなり、宿泊先には警察と保健所の職員らしきものが巡回に来るし、市と市の境では検問が行われ、と日に日に楽しみが恐怖に変わっていく。

 北のハノイに着こうとするところで、現状を把握する。刻々と変わる世界の現実が。それ以降の計画どころか、今は急いでここを脱出しなければならないことに気づく、ネットを見ると日本の日々変わる現状が日本にいる我々よりも危機感が伝わるようだ 楽しい旅の計画が大脱出計画に変わった。まず飛行機が飛ぶのか、そして日本が受け入れるのかを確認した。ハノイの空港は閉鎖された。急ぎホーチミンに戻らなければいけない、手段は列車しかない、それも16時間かかる。沖縄にいる僕はまず国土交通省に連絡、日本での水際指定されている国、地域を確認した。娘がたどった地域と日を克明に伝えた。その時点ではベトナムは指定に入っていなかった。そうしている間に娘は16時間の列車の難行に耐えホーチミンについた。すぐに日本総領事館に連絡した。そして飛行機の手配も、こちらとの連携もうまく行きホーチミミン空港から成田への全日空機が寸前でおさえられた。

 バリから来た時とのホーチミンとは思えないほど人影が消えていたという

 無事ベトナムを出国できた。ところがその日の午前0時に厚労省はベトナムも水際指定に入れた。成田についても強制的に2週間の隔離となる。成田に着くまであの手この手を皆で考えた。が、いい手が思いつかない、そのまに成田についたと一報が来た。意外と元気そう、その後、思いの外の逆転劇が起こった、空港の係に事情を伝えるとあっさりと沖縄行きを認めたというのだ、その夜無事那覇空港に着いた。夜の那覇空港は不気味なほど閑散としていた。

 奇跡の生還といえばかっこいいが、なんともヒヤヒヤの数日を過ごした。沖縄についても油断はできないのでと自主的に隔離生活を2週間近く行った。 そして、もう一方のオーストラリア組の息子は北海道、大阪を経由して沖縄へ、これも間一髪だった。彼も5日間の隔離を行なった。

 この二人現在伊江島にいる。二人の容態が白であることを確認の上、伊江島で農業体験を行っている。その伊江島もついに島外からの出入りを禁止した。 コロナから追われて、逃げまくって伊江島へたどり着いた。人生何が起こるかわからない


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