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執筆者の写真中山 孝一

コロナウイルス


 2020年はこのコロナウイルスが世界中に蔓延した年、いやしている年だ、中国の武漢で見つかり瞬く間に世界中を震撼させている。以前流行したSARSを超えているという、世界では2万数千人が発症、まだまだ伸びるといい、中国では死者が毎日のように増え、病院をたった10日で作るという荒技まで出た。マスクが足りずパニックに、マスクの値段が2万越えもというところもある。またGDPが世界二位の中国のあらゆる工業品の生産が止まり、その影響力は計り知れない

 日本でも感染者が増え続け、昨日からテレビに映るのは横浜港の沖合に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は船内に3700名もの人が閉じ込められ、今も検査が続けられている。この船は香港から那覇港、鹿児島を経由して横浜へ、沖縄も油断のならない状況だ人ごとではない、感染経路は飛沫と接触という、飛沫は感染者のくしゃみや、咳から伝わり、接触は感染者が触れたものに触れそれが口から粘膜を通し感染するという

 東京などの雑踏にこれ等が紛れ込むと考えると、そら恐ろしい、あの満員電車では咳が飛び交うだろうし、つり革や手すりなどは各雑菌がまとわりついているだろうし、おそらく咳の一つでもしようものなら周りの目つきはいっぺんに変わるだろう、疑心暗鬼の社会が現れそうだ

 今年は東京オリンピックも行われる。この騒動が治らないと当然影響が出てくるだろうし、と言っても国会では未だ桜の問題や政治家の失態のつつき合いやらで全く危機感を感じない

 人間社会の脆さはこういうところで一気に噴出される。歴史的に見てもいつも人間に害を及ぼす見えない菌との戦いで多くが滅んできた。その都度に医学の進歩があり、だがまた新種の菌が出てきて、と「菌対医学の進歩」の繰り返しはいつまでも続いている。

 そこでこうも考えられる。菌を滅ぼした結果と同時に新たな菌を創造しているか、まだ見つかっていない潜在していた菌が何かの縁に触れて顕在化したのか、世の中には人間にとっていい菌と悪い菌がある。それはあくまで人間にとってという条件がある、しかし菌の世界ではそれは関係ないこと、自分等が生き延びるにはが逆に人間が必要だろうから

 昔のSF映画で地球に異星人が襲撃してきて地球人が戦うというものがあった。お互いの武器で激しく戦うが、突然異星人の攻撃が止まる。全員が動かなくなるという状態が起こる。

 地球人が動かない異星人を眺めてもその原因がわからない、地球人が考えた結果がこうだった

異星人は地球にある菌によって滅びたのである。それは地球人には影響のない菌だが、異星人にとっては死に至る菌だったのである。

 SF的に考えるとこのコロナウイルス、かつて地球で滅びた異星人が復讐のために地球外から地球に向けて発せられたものかもしれない、どこか地球外で右往左往している異星人がしてやったりと眺めているかもしれない、それはなんでもかんでも破壊を続ける地球人に対して、反省を促す目的もあるかもしれない

 との妄想がひろがった。

 その後このSF映画について調べて見た。HGウエルズの名作「宇宙戦争」だった。1955年に制作された同名の映画を2005年スピルバーグが監督してトムクルーズ主演でリメイクされた。その時の記憶がなぜかコロナウイルスと繋がった。

 内容はほぼ書いた通りで最後は宇宙人が地球上の細菌に耐性がなく滅びるというもの。内容は単純でそう面白いものではなかったが、この発想が面白く頭に残っていたのかもしれない

この項は2020年2月6日に書きました。あれから2ヶ月経過 現在4月8日 まだ映画は終わらない。

小桜

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