top of page
検索
  • 執筆者の写真中山 孝一

川柳というもの 2


 なかなか止まぬコロナの勢い、我が家でも不要不急な外出はやめと隔離生活に入りました。当然やることといったら、一杯片手に、空を眺めながら妄想の世界に入り時間を過ごすことになります。ということで次の10句が浮かびました。

1.おじいちゃんと 孫にいわれて 七福神

いつものいかつい顔が孫の一言でこうなる。目に入れても痛くないことがわかる。

2.今日はやめ と誓った日こそ 酒が倍

普段の適量がないからこういうことになる、意志薄弱なのか

3.このアプリ いいと思うと あとで泣く

無料のアプリには警戒を、あとで多額の請求が

4.買い物に 付き合うたびに 後悔す

女子の買い物はとにかく長い、あの店この店と、がまんガマン!

5.この質疑 この答弁に 何の意味

意味のある質疑なのか答弁なのか、変な日本語が飛び交う国会中継は面白い

6.わしゃボケぬ と保険会社に 抵抗す

保険会社は新商品といって認知保険を盛んに勧める。それに必死に抵抗するが・・・

7.ペイペイで 支払う妻が ドヤ顔に

ペイペイで自慢げに支払うが、直前までやり方を必死に聞いていた

8.体脂肪 落ちる端から 付いてくる

落としても落としても付いてくる体脂肪、もう無理して落とさなくてもいいのでは

9.病院じゃ 加齢につきと かたづける

重篤な病と思いきや、いつもの便利な言葉、嬉しいやら悲しいやら

10.一家に二個 アベノマスクで もう安心

全国民に自信を持ってお送りするアベノマスク、これでコロナ撃退!          

                                   佬白山 作


閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示

昼呑みのすゝめ ①

昔の話、出先の食堂で見た光景。ニッカポッカを着た中年の大男と小さい若い青年が入ってきた。店員に「あれ!」と言っただけで出てきたのは並々と注がれたコップ酒、それを二人とも一気に飲み干したあと食事をした。実に鮮やかな呑みっぷりでかっこよかった。 高所の作業の緊張を和らげるために飲んだのだろうか、酒の効用というものか・・・世間一般でいわれる、真っ昼間から酒飲んでこいつらは、という蔑みが消えて憧れを感じた

小桜十夜 <ジュークボックス>

今の世はいろんな分野で最新のテクノロジーを競い合っているが、昔のアナログ時代でも驚くべきテクノロジーがあった。それは、ジュークボックスという自動音楽再生装置。今は携帯電話からタダで音楽が流れてくるが、その前はCDやMDという媒体を使い、もっと前はレコードやカセットテープなどで音楽を聞いていた。そのレコードが何十枚と入ったボックスにコインを入れ選曲すると機械が自動的にレコードを選び曲が流れる。そんな

Aボール物語 ③

酒飲みは一杯のグラスに思いを詰め込むロマンチストばかり、何処どこの店での一杯に思いをはせる。かくいう僕もこれまで、赤坂見附のバー木家下の開高マテイーニ、新宿伊勢丹サロン・ド・シマジのマッカラン、銀座7丁目ライオンのサッポロ生、老舗居酒屋では大阪の明治屋、名古屋の大甚、京都の赤垣屋の銘柄不明の銅の燗付器から注ぐ燗酒、バーザンボアのハイボールは大阪、神戸、銀座、京都の各店はさすがに変わらぬ味。古くはラ

bottom of page