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  • 中山孝一

ひとり旅教育


今から40年ほど前ちょっとした教育書ブームがあった。石原慎太郎が「スパルタ教育」という本を出せば、羽仁 進が「放任主義」を出す。という具合に世の中をスパルタか放任かで二分した・・・その中でひっそりたたずむもう一つの教育書があった。当時人気のイラストレーター、真鍋 博の「ひとり旅教育」というもの。僕はこの本に一番感銘を受けた。そして強く思った、将来結婚して子供ができると迷わずこの本を参考にしようと、それから13年後、なんとか結婚できて4人の子供に恵まれた。そしてどうしたか?迷わず「ひとり旅教育」を実践した。旅は人を大きくさせる。ひとりで旅をするとき全て自分の裁量にかかる。出来ないものが見えてくる、それを出来ることに転換しようと思う、その連続で成長していく、人間は結局一人なんだと気づく・・・それが大事、責任が生まれ、主体性が生まれる。自己責任で行動する。

そういうことを思いながら子供が小さい時から言い聞かせ行動させてきた。あれから数年それぞれが自分の身の丈にあった旅をしているようだ、娘はアメリカへ2年ほどの留学をしている。その娘に会いに長男がニューヨークを旅した。三男は専門学校の研修でオーストラリアに行った。次男も宮城、岩手の被災地を訪ねた。更に新婚旅行でヨーロッパを旅した。

三男の潤也がオーストラリアに行く前にアメリカの娘が以下のメッセージを送った。

「オーストラリアでのマナー調べて行きなさいよ!!沖縄を離れたら、あなたはいつでも沖縄の県旗を背負ってます。日本を離れたら、あなたはいつでも日の丸を背負ってます。何か間違った事をしたら「この、じゅんやは。」ではなく「この、日本人はまったく、、。」となるのです。気をつけて!!実りある旅を!!」と

それを受けた三男は現地の感想をこう伝えてきた。

「文化の違い、特色にほとんどのひと(一緒に行った研修生と見られる)はあまり興味がないらしいが、わたしはすごい興味を持っています。今回の研修の目的としていろんな人と交流を持つということから、様々な事が学べます。やはり世界は広い。そう思えた日でした。あと4日間、充実した日々を送ると共に勉学にも励んでいきたい所存ですのでよろしくお願いします。」と

「ひとり旅教育」に学んでよかったとつくづく思った瞬間であった。

 2013.12.17、29

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