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執筆者の写真中山 孝一

昼呑みのすゝめ ①

更新日:4月20日

 昔の話、出先の食堂で見た光景。ニッカポッカを着た中年の大男と小さい若い青年が入ってきた。店員に「あれ!」と言っただけで出てきたのは並々と注がれたコップ酒、それを二人とも一気に飲み干したあと食事をした。実に鮮やかな呑みっぷりでかっこよかった。

 高所の作業の緊張を和らげるために飲んだのだろうか、酒の効用というものか・・・世間一般でいわれる、真っ昼間から酒飲んでこいつらは、という蔑みが消えて憧れを感じた。


 近くに十貫瀬という飲み屋街があった。客はほとんどが漁船の乗組員。朝方船が港に着いて真一文字にここへくる。朝から思いっきり飲んでこてんと眠る。朽ち果てそうなトタン家に腹の座ったオバーがいるスナックが軒を並べていた。荒波を乗り越えてきて飲む酒ははさぞや至福の一杯だったであろう、が、今や一軒も残っていない、あの船員たちはどこにいったのだろうか。

 

 これまで世間から白い目で見られていた朝、昼の飲酒が最近は堂々とできる時代になった。日が明るいうちに飲む酒はとにかく旨い!なにより上司や同僚が働いてるさなかに飲むということが、背徳感を通り越し優越感にひたるようになる。

 ウソかマコトかいい情報をきいた。昼のみの方が夜のみより体にいいという。昼間体が活動している時に飲む方が肝臓が効率よく働くというのである。しかし、くれぐれも飲み過ぎには注意だ、でないと食道がんになる。ー過ぎたるは猶及ばざるがごとしー


訂正とお詫び  

 前回、ジュークボックスがゆうばんまんじゃという店にあるとお伝えしました。が、残念ながら店主が変わってジュークボックスは消えておりました。次のジュークボックスを探しておきます。申し訳ありませんでした。

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