top of page
検索
  • 執筆者の写真中山 孝一

奈良・大阪・京都・兵庫を旅した

更新日:2023年12月3日

 今年の春は桜をみたのだから、秋の紅葉もみなくちゃ日本人とはいえない、と誰も言ってないが春と同じく関西二府二県を旅した。どこ行くのと聞かれ、東大寺、法隆寺、金閣寺、そして嵐山というと、まるで修学旅行じゃん、と云われた。確かに昔の修学旅行のコースだ、55年前のアルバムを見るとこの4か所での集合写真が見事に収まっている、間違いなくお決まりのコースを周ったよという証拠写真のようだ、残念ながら記憶はほとんどない。

 今回この場所を選んだのは55年前の記憶が蘇るかということもあるが、歴史に興味を持ち出した意欲を萎えないようにするという目的もあった。初日は奈良吉野に行った。ここは南北朝時代の南朝(吉野朝)があったところといっても歴史の授業では一言で終了したので記憶はまったくない、ところがここが今の天皇の正当な血筋を引く場所だという。人里離れた山中にひっそりと南朝の皇居はあった。東大寺には大仏がある。日本中の銅をあつめ莫大な費用をかけた大仏建立の目的はなんだったのか、さらに世界最古の木造建築の法隆寺を建立したという聖徳太子も謎だらけ、今では厩戸皇子といわれてるとか、そして、金閣寺の坊主はなぜ金閣寺を燃やしたのか、等々人生たっぷりの時間ができるとこんなことに関心を持つようになるのだ

 しかし、今回妻との旅の目的はあくまでも紅葉だった。今年は暑さが続き紅葉がなかなか始まらないと云われながらも紅葉を全く知らないウチナーンチュにはどこへ行っても色づいた木々がみられ、秋になるとそれなりの木は自然と赤や黄色に染まるんだということを知った。金閣寺、宇治の平等院、嵐山の紅葉は素晴らしかったが人の数がそれを上回り鑑賞どころではなかった。桜といい、紅葉といい、何故に人はこういう有名所に殺到するのだろうか、海外には日本的な紅葉がないというので外国人にはこの風景はたまらんらしいが

 旅といえば楽しみはご当地の酒と食。吉野では温泉場の地産地消を満喫した。吉野の景観を前にしての露天風呂は極上にして、その後の本膳料理と熱燗はえもいわれぬうまさだった。二日目の宿は大坂ミナミの繁華街。ここも55年前の修学旅行の宿があったところ、沖縄では高校生から普通に酒を飲んでると思われたのかよくもまあ道頓堀のど真ん中に高校生を泊めたもんだ

 

 創業85年の老舗居酒屋「明治屋」に行った。飾らない雰囲気がここまで続けさせたのか、大阪のおばちゃんが軽快な関西弁で立ち回っていた。京都では幸運にも名店「赤垣屋」に入れた。京都ならではの居酒屋の雰囲気が漂う。この二店とも日本酒を頼んだが銘柄は聞かない、うちの出す酒を飲んでみろ、という自信に満ち溢れていた。旨い!と思わざるをえない。最後は「祇園サンボア」で〆た。バーサンボアは梅田、神戸、銀座店に続き4件目、ここでは日本一うまいハイボールとマテニー(マテイーニをこう呼ぶ)を飲んだ。  

 気がつけば今回も我が独断の旅程、いつも歩かされっぱなしの同行の妻は喜んでくれただろうか。昨年の手術から一年が経った。思いもかけず桜と紅葉を目にすることができた今年は僕にとって大満足の一年だったが・・・「七十而従心所欲、不踰矩」


閲覧数:96回0件のコメント

最新記事

すべて表示

クルーズ船のその後

人類の巨大建造物へのあこがれは地上から海上へわたったのか、クルーズ船べリッシマを目の前にしてそう感じる。きらびやかなエレベーターホールからの船室へはどこのホテルかと思わせ、船内を散歩してみると、高級店が並ぶ90mに及ぶプロムナードにはいくつものレストランやバーが立ち並び、まるで東京のおしゃれな一角がそのまま移ったような空間をみる。外へ出ると大小のプールやジャグジーと巨大なウオータースライダーも、さ

クルーズ船初体験

明日いよいよ”アレ”にのる。昨年から待ち望んでいた”アレ”である。MSCべリッシマというクルーズ船。昔でいう超豪華客船というのか、その“アレ”である。17万1千トンの巨大さは、タイタニック号の4万6千トンの約4倍になる。少々の氷山にもびくともしないだろう、といっても那覇発、宮古経由の台湾という航路では氷山はない、その変わり不穏な空気が漂う台湾海域にはミサイルや魚雷がいつやってくるかもしれない、それ

定年後

スーパーで時折見かける初老夫婦の買い物、定年を迎えた夫を従えるように堂々と店内を闊歩する奥方、夫の押すカートに慣れた手つきで商品を詰め込む姿を夫はただただ眺めるだけ、口を挟めばやり込められる。主従関係が逆転した形だ。 僕にはサラリーマン経験がないので定年を知らない、が、その経験者を多くみてきた。そのほとんどが定年後の夢を語っていた。我慢に我慢を重ねた40数年がすぎ、子供は巣立ち、家のローンも終わっ

bottom of page