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  • 中山 孝一

ステイーブ・ジョブスのスピーチ

更新日:9月19日

 机の上にはiMacがあり、携帯はiphone、食卓にはiPadが、そして外出の際は常にAIR Podが耳に入っている。気がつけば全てアップルの製品に囲まれている。iMacではブログを書いたり、日誌を書いたり、最近ではプライム動画もこれで楽しむ、iphone(スマホ)はないと動きが止まる、iPadは百科事典になり、Podは散歩中の音楽鑑賞と、まるでApple社に飼われた子羊のようなものだ、これらがないと生きていけないのか

 世の流れというのはいつの時代でも、気がつかないうちにそうなっていて、それが当たり前の世界になっていることが多い、気がつけばなんとかで、そうなったら元には戻れない。昔のデートの待ち合わせには、時間と場所は前もって決めなければ会えない、例えば渋谷のハチ公前で6時といっても、わんさか人がいるところで出会うというのは至難の技だ、伝言板に書いてもどこに書いてあるのかわからない、それが今や・・である。ロマンが消えた。

 さて、こういう時代を作った一人、アップルの創始者ステイーブ・ジョブスはこういう世の中を想定して数々の製品を産んだのだろうか、1955年生まれの同世代なので興味を持ち伝記を読んでみた。そして、暇なのをいいことに、ジョブスの伝説の「スタンフオード大学の卒業式」スピーチというものの原文を辞書片手に読んでみようと思いついた。だけだけど。このスピーチでは三つに分けて自分のストーリーを述べている。一つ目は「点と点を結ぶ」二つ目は「愛と失望について」三つ目は「死について」

 波瀾万丈な人生は小説や映画より面白い、事実は小説より奇なり、で、出生の時からその人生は始まり、一流ではない大学行っても人生に希望を見出せなくで半年で退学するが、そこで潜りで学んだことがその後アップルの製品に生かされることに、そこから大成長して20歳から始めた起業が30歳では20億ドル(今の約2000億円)、4000名の社員を抱える企業に成長したが、その年になぜか解雇され、それでも失意の中ピクサー等の会社を立ち上げ、また浮上してアップルに戻され最高責任者となる。そして、どん底をさまよっていたApple社を立て直すということをやる。ここまでが一つ目と二つ目までの話

 そして、三つ目が「死について」、全てが順調の最中に、膵臓がんが見つかり、はじめは手遅れだと3~6ヶ月の余命を宣告される。が、稀ながん細胞のおかげで手術で治り、また職場復帰を果たす。2011年に亡くなるまでの56年間はまさしく天国と地獄を味わう人生だった。スタンフオードの学生たちにこう述べている。「ドグマ(教条主義)に囚われるな、他人の意見、考え方、生き方に惑わされるな、最も大事なことは自分の心と直感に従う勇気を持つこと」と、非常に難しいことだが、この信念がこの世界をもたらしたのだろうか

 さて、アップルまみれの我が環境ではあるが、ジョブスの言う通りにすれば、「ジョブスの意見、考え方、生き方に惑わされないように、」とも取れる。それは「iMac,iphone,ipad,ipod」がない環境を構築すること、「紙とペンを使い、電話帳を開きながら公衆電話を使い、百科事典を使い、ソニーのウオークマン」を持てばいいんだ、たかだか30年前に戻れば可能だ、すると30年後の世界は・・・・・     

    「このスマホ 数年経てば ガラ携に」


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